資産を長期的に増やすためには、再投資を使った複利の効果や分散投資の他にも、増配も大きな要素になります。
企業の営業状況が上向いたり、株価が上がったりすると、その企業は株主へ支払う配当を増やすこと(増配)が多く見られます。
そんな中、先日、ふと「実際には各社はどのぐらいの増配を行なってるのかなぁ。」と思いました。
「だったら、調べてみよー!」ということで、さっそく調べてみました。
ただ、日本の上場企業全てを調べるのはマンパワー的に無理であり、以下に当てはまる企業を対象としました。(投稿日現在の情報です。)
●日経平均の採用銘柄の225社
●権利確定日が3月と9月の2回、あるいはいずれかの企業
これで183社になります。
(逆にいえば、42社は「6月と12月」などそれ以外に配当を出していることとなります。)
この183社の2023年3月期から4期分の配当を調べてまとめました。
また、この間に株式分割を行った会社が思いのほか多く37社もありました。これらについては、株式分割後ベースの額に直しています。
※ 例:2024年7月に1株を2株に株式分割をした企業で2024年3月期に30円、9月期に18円の配当を出すケース。
→ 2024年3月期は、15円として算出。
肝心の結果は以下の通りになりました。
まずは、対象企業の実際の平均配当額の平均です。
上下に動いていますが、3月分に多く配当を出す企業であったり、3月分のみに配当を出す企業が一定するあるためです。ただし、企業間で株価に大きな差があるのが実際のところです。株価が300円の企業もあれば、50,000円の企業もあるわけです。それに伴って、配当も企業間で差が出ています。
これを踏まえて各社の増配率の平均(%)についても調べてみました。
2023年3月期 → 2024年3月期:117%
2023年9月期 → 2024年9月期:122%
予想していたよりも多く、20%程の増配となっています。
この1年で株価が上がったことが配当がこれだけ増えた要因だと考えられますか、しっかり増配がされていることが目に取れるかと思います。
そして、これから資産運用をするにあたっては、長期投資の観点から見ると、年5%の増配でも十分に大きいと思います。
本日は増配の実態についてまとめさせて頂きました。
まもなく新NISAの2年目に入りますが、増配の可能性も考えながら、銘柄選びをしていきたいと思います。
ありがとうございました!
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